Windows 10 ファンの皆様が待望していた、Windows 10 ビルド1803 が本日5月1日より日本で配信が開始されました。
これまでのアップデート同様、順次アップデートは配信されていきますが、任意の手順を踏むことにより即日アップデートすることも可能です。
ただし、Windows 10 のメジャーアップデートに不安を感じる人も少なくないですよね?
そこでこの記事では、実際にWindows 10(ビルド1803)「April 2018 Update」をインストールする手順と、インストール後の変更点などをご紹介していきます。
ガジェテクさん
メアリーちゃん
ガジェテクさん
Contents
「April 2018 Update」をインストールする方法
現在のWindows 10 のビルドを確認する
「April 2018 Update」をインストールする前に、今のWindows 10 のビルドが1803 になっていないかどうか確認します。すでにビルド1803 になっている場合は、アップデート不要だからです。
1)[スタート]-[設定]と開きます。
2)「システム」を開きます。
3)画面左側の「バージョン情報」をクリックします。
4)Windows の仕様の項目から、バージョンの項目の数字を確認します。
※この画像では、バージョンが1709 となっているため、ビルド1803 がまだ未適用だということがわかります。
大型アップデートの前にはバックアップを取ろう
保存してあるデータが少なかったり、インストールしてあるアプリが少ない場合には、USBメモリなどに手動でファイルをコピーしておけばバックアップとしては手軽で簡単、確実にバックアップが可能です。
データが多かったり、インストールしてあるアプリが多かったり、開発環境が作られていたりなど、すでに使い込んでいるパソコンの場合には、外付けHDD などを用意して、バックアップを取ることを強くお勧めします。
従来のWindows ユーザーならお分かりかと思いますが、Windows のアップデートやアップグレードで失敗した場合、最悪起動しなくなるなどの不具合が起きる可能性があるからです。
ここではWindows 10 のバックアップ機能を使った、バックアップの手順をご紹介いたします。
1)[スタート]-[設定]とクリックします。
2)「更新とセキュリティ」をクリックします。
3)画面左側の「バックアップ」をクリックします。
4)「[バックアップと復元]に移動(Windows 7)」をクリックします。
5)ファイルのバックアップまたは復元の画面になったら、外付けHDDを接続し「バックアップの設定」をクリックします。
6)バックアップを保存する場所の選択の画面になったら、外付けHDDを選択して、「次へ」をクリックします。
7)バックアップの対象は「自動選択(推奨)」を選んで、「次へ」をクリックします。
8)バックアップ設定の確認の画面が表示されたら「設定を保存してバックアップを実行」をクリックします。
9)ファイルのバックアップまたは復元の画面に戻ったら「詳細の表示」を押します。
10)バックアップの進行度が表示されます。
11)進行度が最後まで進み、画面が消えたらバックアップ完了です。
ダウンロード先とインストールの手順
バックアップをとったら、いよいよ最新バージョンのWindows 10 のダウンロードです。
ダウンロード先はこちらのURLになります。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
1)Windows 10 のパソコンからアクセスした場合、「Windows 10 April 2018 Update が利用可能になりました」と画面上部に表示されます。
2)「今すぐアップデート」のボタンをクリックします。
3)Windows10Upgrade9252.exe がダウンロードされますので、実行または保存をクリックします。
※保存した場合には、保存後、ダブルクリックして、実行します。
4)Windows 10 更新アシスタントが起動しますので、「今すぐ更新」をクリックします。
5)更新プログラムのダウンロードとインストールが始まります。
6)更新プログラムの準備ができました。更新を完了するにはPCを再起動する必要があります。と表示されたら、実行中宇のアプリをすべて終了させて「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。
「April 2018 Update」での変更点
タスクビュー画面に「タイムライン」が追加
画面左下にあるタスクビューのアイコンの形状が変わりました。
タスクビューアイコンをクリックすると、全画面表示になり、数日前までのアクティビティが履歴として表示されます。
※アクティビティ=新規ファイルの作成や、ファイルの変更など
履歴に表示されたタイルをクリックすると、そのアクティビティを続きから開くことができます。
タイムラインの履歴は最大30日分まで増やすことができ、大変便利な機能となっています。
※タイムラインの一番下に「タイムラインに表示する日数を増やす」の項目があるので、「有効にする」をクリックします。
※5月1日現在、Surface Pro (Windows 10 Bild 1803 )で確認していますが、タイムラインに表示されたタイルをクリックしてもアクティビティを開くことができるものとできないものがあるようです。
※パソコンのドライブ内に保存したWord ファイルをタイムラインから開くことはできましたが、OneDrive に保存したWord ファイルをタイムラインから開くことはできませんでした。
※タイルにファイルの拡張子が表示されているものは開くことができます。
IMEの変換候補に「住所」と「りんな」が追加
既定ではオフになっていますが、設定を変更することにより、「住所」と「りんな」の変換候補が使えるようになります。設定の変更方法は次の通り。
- タスクバーの右側にあるIMEのアイコン「あ」や「A」を右クリックします。
- 「プロパティ」をクリックして、IME の設定を開きます。
- 「詳細設定」をクリックしてIMEの詳細設定を開き「予測入力」タブをクリックします。
- 「予測入力サービス」の「クラウド候補」「住所」「りんな」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
「住所」は住所入力時に入力を補完してほしい時に使います。
「りんな」はカジュアルなコミュニケーションの文章を書くときに使います。
「April 2018 Update」の新機能
近くのデバイスとファイルを共有する
Windows 10 PC どうしで、簡単にファイルの共有ができるという機能です。例えばフォトアプリを開き写真を開いて、その写真を他のWindows 10 に共有として送ることができたりします。
写真をフォトアプリで開いたところ。
画面右上に「共有」ボタンがあるので、クリックすると近くのデバイスを見つけて共有を開始します。
※Windows 10 Bild 1703 のマシンで共有を受け取ろうとしましたが、できませんでした。
※共有はBluetooth またはWi-Fi にて通信が行われます。
集中モード
集中モードという機能が追加されました。
アクションセンターを開き、「集中モード」をクリックすることにより、各種トースト通知が表示されなくなるというものです。
※トースト通知とは、いわゆる通知のことで、画面右下に5秒ほど何かの通知が表示されるものです。
※LINE やOutlook などでメッセージを受け取った時などにも通知が表示されますが、頻繁にメッセージのやり取りが行われていると作業に集中できません。こういった場合に「集中モード」をオンにすれば通知が表示されなくなるので作業に集中できるようになります。
Go Back (大型アップデート導入前に戻す)のやり方
Windows 10 Bild 1803「April 2018 Update」が入った状態で何か不具合が発生したりする場合も考えられます。例えば周辺機器が動作しなくなった、などです。
(周辺機器の動作不具合程度ならドライバーの更新で改善される可能性が高いです)
Windows 10 では、大型アップデートが入ってから7日以内であれば、入る前の状態に戻す(Go Backする)ことができます。
Go Back の手順は次の通りです。
1)[スタート]‐[設定] とクリックします。
2)「更新とセキュリティ」をクリックします。
3)「回復」をクリックします。
4)「以前のバージョンのWindows 10 に戻す」の項目から「開始する」をクリックします。
5)April 2018 Update が入る前の状態に戻ります。
※Go Back を行ってもトラブルが続いたり、別のトラブルが起きるようであれば、あらかじめ作成しておいたバックアップファイルを使って、バックアップを復元することができます。なので、バックアップは必ず取るようにしてください。
メアリーちゃん
ガジェテクさん
【まとめ】バックアップをしてから「April 2018 Update」を入れよう
「April 2018 Update」は機能の変更や、機能の追加などがあり、ワクワク感満載の大型アップデートです。特にタイムラインや集中モードは実際に使うシーンが多い機能ですので、準備が整ったならば、すぐにでもアップデートしたいところです。
ただし、口コミレベルでですが、周辺機器が動作しなくなるなどの不具合があるそうです。
確実なのはバックアップを取っておくことです。この記事を見たらすぐにバックアップをお取りください。そして「April 2018 Update」の導入に備えてください。
手動でアップデートせずとも、いずれアップデートは必ず入ります。
理想はバックアップを取った後すぐに手動でApril 2018 Update を入れることです。この記事をみながらバックアップを取って、April 2018 Update をインストールしてみてくださいね。
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