MacBook Proの各機種のスペックを徹底比較!
2018年9月現在Apple Storeで購入できるMacBook Pro同士のスペックやサイズを比較しました。
また、通常のMacBookおよびMacBook Airとの違いや目的別のおすすめの選び方も紹介しているので、どのMacBookを買おうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
メアリーちゃん
ガジェテクさん
Contents
MacBook Proの新機能
2018年発売のMacBook Proは、旧モデルよりスペックが大幅に強化された他、従来のMacBookにはなかった様々な新機能も搭載されています。
新機能の中から、特に注目したい4つの機能についてご紹介します。なお、新機能はMacBook Proの13 15インチのうちTouch Bar搭載モデルにのみ搭載されています。
Touch Bar
Touch Barとは、ファンクションキーの代わりにキーボード上に配置された細長いディスプレイのことです。
Touch Barに表示される内容は現在利用中のアプリによって変わり、Touch Barに表示されたアイコンなどをタップしたりスライドしたりすることで、アプリを操作できます。
例えば、SafariではTouch Barに閲覧中のページのタブが表示されます。Touch Bar上のタブをタップするだけでページを移動する、ということも可能です。
また、Touch BarにはiPhoneと同じ指紋認証システム「Touch ID」も含まれており、タッチするだけでアカウントロック解除やApple Pay認証が可能です。
ガジェテクさん
True Tone搭載でRetinaディスプレイ
新しいMacBook Proでは、通常のMacBookでも採用している高解像度のRetinaディスプレイに加え、周囲の光に合わせて画面の色や明るさを自動で調節してくれるTrue Tone機能が採用されており、より自然な色合いで画像を表示するようになりました。
第3世代バタフライキーボード
2018年発売のMacBook Proでは第3世代のバタフライキーボードを採用し、従来機よりも更に静かにタイピングできるようになりました。
また、第2世代までのバタフライキーボードは、異物の侵入によってキーが反応しなくなるなど不具合が起きることがありましたが、電子機器を分解した情報を掲載するアメリカの有名なサイト iFixitによると、第3世代のバタフライキーボードにはキーの下に薄い膜が敷かれ、埃などの侵入を防ぐ構造になっているそうです。
Apple T2チップ
MacBook Proには、セキュリティを大幅に強化するApple T2チップが搭載されています。
このApple T2チップのストレージ暗号化機能とOSのセキュアブート機能により、外付けハードディスクなどでパソコンを勝手に起動させられて情報が盗まれる危険性が低くなりました。
また、Apple T2チップにより、iPhoneやiPadでおなじみのAIアシスタント「Siri」もMacBook Proで使えるようになっています。
MacBook Proのスペック比較
「MacBook Proだけで6種類もあってどれを選べば良いかわからない」という方に向けてMacBook Pro同士のスペックの違いをご紹介します。
現在販売中のMacBook Proの大きな違い
現在Apple公式サイトで販売中の6種類のMacBook Proの大きな違いは次の2点です。
- ディスプレイの大きさ(13 15インチ)
- Touch Bar搭載/非搭載
MacBook Proではディスプレイの大きさが違うとメモリなどのスペックも大きく変わります。また、Touch Bar搭載モデルと非搭載モデルがありますが、この2種類もTouch Barの有無以外にスペックとハードウェアの面で差があります。
ディプレイの大きさやTouch Barの有無にこだわらない方でも、性能の違いは気になる方が多いと思いますので、この点にはご注意ください。
大まかな性能順に並べると、15インチモデル(全機種Touch Bar搭載) > 13インチTouch Bar搭載モデル > 13インチTouch Bar非搭載モデルとなります。
MacBook Pro 13 15インチの違い(スペックとサイズ比較)
まずは、MacBook13 15インチモデルの違いを知るために下のスペック・重量・サイズ比較表をご覧ください。
※各スペックの最大数値は、有料オプションも含めたものになります。
13インチ
(Touch Bar搭載モデル) |
15インチ | |
RAM | 8GB/16GB 2,133MHz LPDDR3 | 16GB/32GB 2,400MHz DDR4 |
ストレージ(SSD) | 256GB~2TB | 256GB~4TB |
CPU | 第8世代2.3GHzクアッドコアIntel Core i5/ 第8世代2.7GHzクアッドコアIntel Core i7 |
第8世代2.2GHz 6コアIntel Core i7/ 第8世代2.6GHz 6コアIntel Core i7/ 第8世代2.9GHz 6コアIntel Core i9 |
GPU | Intel Iris Plus Graphics 655 | Radeon Pro 555X Radeon Pro 560X どちらも4GB GDDR5メモリ搭載 |
サイズ(高さ×幅×奥行/cm) | 1.49 × 30.41 × 21.24 | 1.55 × 34.93 × 24.07 |
重さ | 1.37 kg | 1.83 kg |
本体価格(税抜) | 198,800円 / 220,800円 | 258,800円 / 302,800円 |
13 15インチの重さ・サイズ比較すると、やはり13インチの方が気軽に鞄に入れて持ち運びやすいといえます。
初期ストレージは、どちらも256GBまたは512GBですが、有料オプションで増やせる量に大きな差があります。
また、CPUとGPU(グラフィック)の性能については、13インチ(Touch Bar搭載モデル)でもノートパソコンとしては十分高性能ですが、15インチモデルの方は重い処理を複数同時平行で行ったり、動画編集・画像編集を頻繁に行ったりするようなヘビーユーザーでも使いやすい性能となっています。
MacBook Pro13インチのスペック比較
続いて、現在発売中のMacBook Pro13インチのTouch Bar搭載モデルと非搭載モデルのスペックを比較しました。
Touch Bar非搭載モデル・搭載モデルともに2種類ずつ計4台販売されていますが、初期ストレージ容量が違うだけなので、1つにまとめて記載しています。
Touch Bar非搭載モデル(128GB/256GB) | Touch Bar搭載モデル(256GB/512GB) | |
RAM | 8GBまたは16GB(※) 2,133MHz LPDDR3 | |
ストレージ(SSD) | 128GB/256GB/1TB(※) | 256GB/512GB/1TB(※)/2TB(※) |
CPU | 第7世代2.3GHzデュアルコアIntel Core i5 第7世代2.5GHzデュアルコアIntel Core i7(※) |
第8世代2.3GHzクアッドコアIntel Core i5 第8世代2.7GHzクアッドコアIntel Core i7(※) |
GPU | Intel Iris Plus Graphics 640 | Intel Iris Plus Graphics 655 |
ディスプレイ | Retinaディスプレイ | True Tone搭載Retinaディスプレイ |
キーボード | 第2世代バタフライキーボード | 第3世代バタフライキーボード |
USBポート(USB-C) | 2つ | 4つ |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 |
Apple T2チップ | 非搭載 | 搭載 |
本体価格(税抜) | 142,800円/164,800円 | 198,800円/220,800円 |
※が付いている項目は、本体価格に追加料金を払うことでカスタマイズできます。
Touch Bar非搭載モデルは、搭載モデルに比べるとスペック・ハードウェア共に控えめな性能です。これは、2018年にTouch Bar非搭載モデルの新型が発売されなかったためで、非搭載モデルのスペックは2017年発売時と同じなんですね。
Touch Bar搭載モデルは高性能な分、本体価格が非搭載モデルよりも34,000円~78,000円高くなっています。
ただし、もしTouch Bar非搭載モデルに有料オプションを付けると、CPUの強化(i5→i7)で33,000円(税抜)、ストレージ容量増量(256GB→512GB)で22,000円(税抜)がかかります。また、ディスプレイやキーボードなどのハードウェア面はカスタマイズ不可なことを含めて考えると、初めてMacBook Proを購入されるならコスパの面でTouch Bar搭載モデルの方がおすすめです。
MacBook Pro15インチのスペック比較
現在発売中のMacBook Pro15インチ版(2台)のスペックとハードウェア部分の比較表です。
2.2GHz 6コアプロセッサ 256GBストレージ モデル |
2.6GHz 6コアプロセッサ 512GBストレージ モデル |
|
RAM | 16GBまたは32GB(※) 2,400MHz DDR4 |
|
ストレージ(SSD) | 256GB/512GB(※)/1TB(※)/2TB(※)/4TB(※) | 512GB/1TB(※)/2TB(※)/4TB(※) |
CPU | 第8世代2.2GHz 6コアIntel Core i7/ 第8世代2.9GHz 6コアIntel Core i9(※) |
第8世代2.6GHz 6コアIntel Core i7/ 第8世代2.9GHz 6コアIntel Core i9(※) |
GPU | Radeon Pro 555X Radeon Pro 560X(※) |
Radeon Pro 560X |
ディスプレイ | True Tone搭載Retinaディスプレイ | |
キーボード | 第3世代バタフライキーボード | |
USBポート | 4つ(USB-C) | |
Bluetooth | Bluetooth 5.0ワイヤレステクノロジー | |
Apple T2チップ | 搭載 |
※が付いている項目は、本体価格に追加料金を払うことでカスタマイズできます。
現在発売中の15インチのMacBookはどちらもTouch Bar搭載の新モデルとなります。
2.2GHz 6コアプロセッサ256GBストレージ モデルの方が、メモリ・ストレージ容量・CPU・GPUの初期スペックが低くなっていますが、購入時に有料オプションを追加することで必要な部分だけ性能を上げることができます。
最高スペックのモデルを選びたい方には2.6GHz 6コアプロセッサ512GBストレージ モデル、費用を抑えつつ必要な部分だけを強化したい方には2.2GHz 6コアプロセッサ256GBストレージ モデルがおすすめです。
希望・用途別おすすめのMacBook Proの選び方
スペック比較表だけではどれを選べばよいかわからない方に向けて、用途や希望ごとにおすすめのMacBook Proをまとめました。
希望・用途 | おすすめのMacBook Pro |
一番安いMacBook Proがほしい方 | MacBook Pro13インチ (Touch Bar非搭載モデル) |
コスパの良い機種がほしい方 画像編集なども行いたい方 外にも持ち運びやすいサイズ・重さが良い方 |
MacBook Pro13インチ (Touch Bar搭載モデル) |
スペックにこだわりたい方 動画編集など複雑で重い処理を同時並行で行う方 頻繁に持ち運ぶ予定がない方 |
MacBook Pro15インチ |
これからMacBook Proを購入されるなら、13インチのTouch Bar搭載モデルか15インチモデルのどちらかがおすすめです。
13インチTouch Bar非搭載モデルは確かに価格が一番安いですが、性能が控えめで買い替えの周期が短いことを考えると長期的なコスパは良くない可能性が高いため、新規で購入する方にはあまりおすすめできません。
MacBookやMacBook Airとの比較
MacBook Proと他のMacBookシリーズで迷っている方向けに、スペック&サイズ比較表と他のMacBookシリーズと比較してMacBook Proを選ぶ際のメリット・デメリットをご紹介します。
MacBook Proとその他のMacBookのスペック&サイズ比較表
MacBook Pro(13インチTouch Bar搭載モデル)と通常のMacBook、MacBook Airのスペックやサイズ比較をしました。
いずれも有料オプションがない状態のスペックになります。
MacBook Pro(13インチ) | MacBook(12インチ) | MacBook Air(13.3インチ) | |
RAM | 8GB 2,133MHz LPDDR3 | 8GB 1,866MHz LPDDR3 | 8GB 1,600MHz LPDDR3 |
ストレージ(SSD) | 256GB/512GB | 128GB/256GB | |
CPU | 第8世代2.3GHzクアッドコアIntel Core i5 | 第7世代1.2GHzデュアルコアIntel Core m3/ 第7世代1.3GHzデュアルコアIntel Core i5 |
第5世代1.8GHzデュアルコアIntel Core i5 |
GPU | Intel Iris Plus Graphics 655 | Intel HD Graphics 615 | Intel HD Graphics 6000 |
ディスプレイ | True Tone搭載Retinaディスプレイ | Retinaディスプレイ | ワイドディスプレイ |
キーボード | 第3世代バタフライキーボード(バックライト有) | 第2世代バタフライキーボード | フルサイズバックライトキーボード |
サイズ(高さ×幅×奥行/cm) | 1.49 × 30.41 × 21.24(962) | 0.35〜1.31 × 28.05 × 19.65(722) | 0.3~1.7 × 32.5 × 22.7(1254) |
重さ | 1.37 kg | 0.92 kg | 1.35 kg |
USBポート | 4つ(USB-C) | 1つ(USB-C) | 2つ(USB3.0) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 4.0 |
Apple T2チップ | 搭載 | 非搭載 | |
本体価格(税抜) | 198,800円~ | 142,800円~ | 98,800円~ |
MacBook Proを選ぶメリット
表を見ただけではわかりにくいと思うので、他のMacBookではなくMacBook Proを選ぶメリット・デメリットをまとめました。
まず、MacBook Proのメリットをまとめると次のようになります。
- 最新&高性能
- サイズ・重量はMacBook Airよりコンパクトで、重さもほとんど一緒
- USB-Cポートが4つ
- 有料オプションによる拡張性も高い
最新・高性能なMacBookをお求めなら、本体の性能自体も、拡張性も高いMacBook Proを購入して間違いありません。
また、意外な事にMacBook Pro13インチは、薄型・軽量機というイメージがあるMacBook Airよりもサイズが小さく、重さがほとんど変わりません。MacBook(12インチ)と重さ・サイズ比較すると、MacBook Proの方が400gほど重く、サイズも大きいですが、まだ持ち歩ける範囲です。
更に、MacBook ProにはMacBookでは1つしかないUSB-Cポートが4つあります。
MacBookシリーズではこのUSB-Cポートで充電、データ転送、ビデオ出力も行えますが、MacBookでは1つしかないために別売りのハブを用意しないと充電と外付け機器の使用が同時にできません。その点、ポートが4つあるMacBook Proでは、ハブなしで充電と外部機器の利用が同時にできるようになっています。
MacBook Proを選ぶデメリット
- 値段が高い
デメリットとしては、やはり価格が高いことが挙げられます。高性能とはいえMacBook Airとは10万円の差があるため、できるだけ本体費用を抑えたい方にとっては悩ましい点です。
まとめ
現在販売されているMacBook Proには、大きく分けてMacBook Pro13インチTouch Bar非搭載モデル、MacBook Pro13インチTouch Bar搭載モデル、15インチモデルの3種類が存在します。
この3種類の中で、MacBook Pro13インチTouch Bar非搭載モデルのみ旧型モデルとなっているので、ご注意ください。
予算や使用する環境にもよりますが、複雑な処理を行える高性能な機種をお求めならMacBook Pro15インチモデルを、コスパの良いモデルをお求めならばMacBook Pro13インチTouch Bar搭載モデルがおすすめです。
コメントを残す